#1312025年02月発行
特集 世界のエネ ルギー危機と日本のエネ ルギー政策
2025年1月に名古屋市で開催した講演会「エネルギーの明日を考える」をシープレス編集部が再構成しました。文中の数値・データは講演会開催時のものです。経済ジャーナリスト 産経新聞客員論説委員 井伊重之氏を講師にお迎えし、激動する世界のエネルギー情勢と日本のエネルギー政策を巡る将来像についてわかりやすくお話いただきました。
エネルギーサイト訪問記第28回
名古屋大学 低温プラズマ
科学研究センター
(愛知県 名古屋市)
雷が多いと豊作になる-この言い伝えは日本各地で耳にします。雷は稲の伴侶という意味の『稲妻』と呼ばれ、奈良時代に編纂された「日本書紀」には『雷電(イナツルヒ)』と記されています。古来より稲作農家では、原理を知らなくても雷が稲の生育に及ぼす効果を経験則として伝えていたのです。それから1300年後の現代、自然界で起きるプラズマを人工的に発生させて農業に活用する研究が行われていると聞き、名古屋大学の「低温プラズマ科学研究センター」を訪問しお話をお伺いしまた。
社会で役立つ放射線24
株式会社NHVコーポレーション
(京都市右京区)
電子線照射によって物質の分子構造に様々な化学変化を起こし、材に耐久性・硬化性・撥水性・親水性など 様々な特性を与えることができます。今回は、電子線照射での「架橋」効果によって、自動車のタイヤや被覆線の性能向上、緩衝・断熱用シートの製造、包装ラップフィルムへの利用などについて、多種多様な電子線照射装置の開発・製造、電子線照射サービスを行っているグローバル企業「株式会社NHVコーポレーション」を訪問し、電子線照射による物質改変の仕組みから身近な製品の高性能の秘密を伺いました。
What’s Up? そこが知りたい!エネルギーのいま
浜岡原子力発電所3・4号機では、安全性向上対策工事を行うとともに、原子力規制委員会による新規制基準の適合性確認審査を受けています。2024年12月24日よりプラント施設の審査が始まりました。
コラム エピソードでつづる電気の偉人たち_8
マイケル・ファラデー(1791年~1867年)
電気モーターと発電機の原型を発明