放射線と医療
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インビトロ検査一般撮影エックス線乳房撮影血管撮影エックス線CTエックス線治療ガンマナイフ治療陽子線治療重粒子線治療中性子線治療元素治療シンチグラフィ診断放射性同位SPECT診断PET診断放射線照射利用● 高感度● 操作法が簡便● 一度に多数の試料を処理可能RIA(ラジオイムノアッセイ)の原理RIで標識した標識抗原(F)を混合した試料に、抗体を加えると、非標識抗原と抗体の結合体と標識抗原(F)と抗体の結合体(B)ができ、生成した結合体(B)と残った標識抗原(F)の量より試料中の抗原の量を求めます。IRMA(イムノラジオメトリックアッセイ)の原理RIAではRIで標識した抗原を用いるのに対して、IRMAではRIで標識した抗体を用います。固体の抗体に試料を加え、さらに標識抗体(F)を反応させて、結合体(B)と残った標識抗体(F)の量より試料中の抗原の量を求めます。インビトロ検査に用いる放射性医薬品の例(上)と検査の様子(下)試料(血液、尿など)中の抗原抗体標識抗原(F)抗原ー抗体結合体(B)試料(血液、尿など)中の抗原抗体(試験管にコート)標識抗体(F)抗原ー抗体結合体(B)インビトロ検査の特徴抗原とは? 抗原は、がん細胞、細菌やウイルスなどの病原体や注射などで体内に入るタンパク質などの異質物から身を守るため、無毒化もしくは排泄等の生体反応をおこす物質です。 このページ以降では、放射性同位元素(RI)の生体内や試験管内の挙動を追跡し、検査、診断や治療を行う方法について説明します。 インビトロ検査は、血液、尿などの試料を用いて試験管内で反応させ、試料中のホルモン、抗原などの量をはかる体外で用いる診断法です。この中で最も多用されているのがラジオアッセイです。ラジオアッセイは、RIを用いることにより、血液や尿などの試料中に存在する微量のホルモンや特異抗原の量を簡便に測定できる検査法です。 ラジオアッセイとして放射免疫測定法(RIA)や免疫放射測定法(IRMA)がよく用いられています。 消化器がん、前立腺がんなどでは血液中の抗原の量を測ることにより、がんの早期診断、進行状況や再発の可能性などを簡便に知ることができます。インビトロ検査

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