中性子線治療一般撮影エックス線乳房撮影血管撮影エックス線CTエックス線治療ガンマナイフ治療陽子線治療重粒子線治療元素治療シンチグラフィ診断放射性同位SPECT診断PET診断インビトロ検査放射線照射利用中性子線中性子線中性子源(原子炉)しゃへい材正常組織がんのある部分がん細胞熱中性子ヘリウム ー4ホウ素 ー10リチウム ー7ホウ素中性子捕捉療法の原理熱中性子線とは? 熱中性子線は、比較的小さな運動エネルギーを持った中性子の集まりのことで、「熱」とは「室温の物質原子が持つ程度の運動エネルギー」を表しています。中性子線はエネルギーによって、熱中性子線、熱外中性子線、高速中性子線などと呼ばれています。QOLとは? QOLは、クオリティ・オブ・ライフの略です。「生活の質」とも訳され、QOLの向上は「患者の日常生活をどれだけ苦痛の少ないものにするか」ということを意味しています。もっと広義に、患者だけでなく一般に「人の健康増進を図ること」の意味にも使われることがあります。 中性子線による治療法として、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)があります。ホウ素の同位元素のひとつであるホウ素ー10は熱中性子線(エネルギーが小さい中性子)と核反応しやすい性質を持っています。熱中性子とホウ素ー10が核反応すると、大きなエネルギーを持ったヘリウムー4(アルファ線)とリチウムー7になります。大きな質量と大きなエネルギーを持つこれらの粒子の移動する距離は10ミクロン程度で、すぐに周りの物質と衝突してエネルギーを失います。そこにがん細胞があれば、そのがん細胞は死滅します。 そこで、がん細胞にホウ素ー10を集めることができれば、境界が不明瞭で手術や他の放射線治療が難しいがんや、手術をすると機能や外観が失われやすい部分のがんの治療に大きな効果を発揮することができます。たとえば、悪性脳腫瘍や皮膚がん、顔のがんの治療であり、治療後のQOLが高い治療法といえます。 我が国はこの治療法の研究が進んでいる国のひとつで、現在は研究用原子炉を使って、研究と治療が行われています。中性子源としては原子炉が用いられていますが、近年加速器により中性子を多量に発生させる方法、装置が、実用化に向けて盛んに研究されています。中性子線治療
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