生活に役立つ放射線
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放射線は生命を守り、健康を維持するために活躍しています。 X線を使った肺や胃の透視写真やCT(コンピューター断層撮影)が広く普及しています。また、ラジオアイソトープ(以下「RI」という)を使って、がん、心臓病、脳疾患などの病巣を詳しく調べたり、尿や血液の検査を行なったりします。 さらに、骨の検査、歯の検査など、今や大切な医療手段になっています。 がんに放射線治療法が用いられていることはよく知られています。放射線治療にはガンマ線の他に、高いエネルギーのX線や電子線も使われています。最近では、研究用原子炉からの中性子線、加速器からの陽子線や重粒子線などの放射線が用いられ、それぞれの特性を生かした効果的ながん治療が行なわれています。 下図のようにがん組織の中にRIを外から挿入したり、放射能を持つ薬を飲んだり注射して、ほかの部分をほとんど痛めずに、がん細胞を効果的に殺す事もできます。 体内にRIを入れる方法は甲状腺がんに対して優れた治療効果を発揮します。がんRIRIワイヤを用いた咽頭がんに対する腔内照射腹部X線写真写真提供:国立長寿医療センター胸部CT画像写真提供:国立長寿医療センター写真提供:(株)千代田テクノル昔なら不治と言われた病気でも、放射線のおかげで治療がどんどん可能に 病気の予防、早期発見、治療など放射線は私たちの健康の味方でもありま 診断治療

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